ダンボールについて
ダンボールは環境にやさしく、機能性に優れた資材です。
- ●古紙利用率が90%以上
- ダンボールの原料は100%再生可能な天然素材(木材)。リサイクル性に
優れており、回収された古紙を90%以上使って新しいダンボールへと
生まれ変わります。 - ●森林資源にやさしい
- ダンボールの原料になる木材は、間伐された木、細い木や曲がった木、
板や柱を取った残りの木などを利用して、木材を無駄なく活用しています。 - ●環境にやさしい
- 使用済みのダンボールはリサイクルされていますが、万が一、放置された
場合でも、最終的には土に還ります。たとえ燃やされたとしても、大気中の
Co²の増減に影響を与えません。 - ●省スペース
- ダンボールは軽量で取扱が簡単です。使用前、使用後のダンボール什器や
パッケージはコンパクトに折りたためるので、保管スペースをとりません。
物流過程においても効率よくトラック等への積み込みができ、作業負担の
軽減に大きく貢献し、輸送効率も高まります。
ダンボールの世界事情
- ●今やダンボール生産量は中国が世界第1位
- ダンボールの生産量は、GDP(国内総生産)や経済の発展と密接に繋がって
いるといわれています。国別に見てみると、世界第1位は中国。
これまで長い間第1位だったアメリカは、中国経済の急成長で2位となり、
日本はそれにつぐ第3位になっています。
ダンボールの種類
ダンボールは、表ライナー・裏ライナーと中芯の貼り合わせによって
できており、一般的に3種類の構造に分類されます。
片面ダンボール
中芯の片面にライナーを貼り
合わせたもの。
両面ダンボール
中芯の両面にライナーを貼り
合わせたもの。
複両面ダンボール
両面ダンボールの片側に、片面ダンボールの中芯を貼り合わせたもの。
中芯
ダンボール内部にある波型の紙。 衝撃の吸収と、圧力に対する
強度を高める役割をしています。
ライナー
中芯の両面、もしくは片面に貼り付けられている 紙のことを
ライナーといいます。
中芯の波型の高さの違いで、いろいろな厚さとなり、
用途によって選ぶことができます。
- Aフルート(AF)
主に外装箱に使用します。
日本で一般的によく使用されています。 - Bフルート(BF)
平面圧力に強いため、
堅い缶詰め類のような商品を包装するのに適しています。 - Eフルート(EF)
薄いため、美粧性に優れています。
- ABフルート(ABF,WF)
AフルートとBフルートを組み合わせたダンボールです。
かなり丈夫ですので重量のある物の外装等に使用します。 - 片面ダンボール
サイズは段種によって様々。これ自体を箱にするという
よりも緩衝材的に使用することがほとんどです。
ライナーの種類
ライナーの紙質のランクは以下の4種類で、硬さの表現としてC5~K7まで
あります。一般的にはKライナーが多く使われています。
- 再生紙含有率が高い平米170gのCライナー用紙
- C5よりも古紙の少ないKライナーで、平米180gの用紙
- Kライナーで、平米220gの用紙
- Kライナーで、平米280gの用紙
Cライナー
再生紙を多く含んだ(90%以上)ライナー。強度的にはKライナーより劣り
ますが、価格的に安価で内装箱に多く使われています。1m²当りの重さ160gが一般的です。
Kライナー
強度的にも優れており、幅広い分野で使用されています。1m²当たりの重さが180g・220g・280gの3種類あります。